先日、百尺、あかつきネットワークとして、相談役の安部氏が「棚田の楽校」
に参加いたしました。
本人のレポートです。
「棚田の楽校」
第4回講座2005年6月20・21日
棚田保全の潮流
講師 早稲田大学名誉教授 中島 峰広
----安部氏より
先月、新潟市内におきまして棚田についての講演、座談会が開催されました。
主な内容は、「棚田について」「耕作放棄の現状」「棚田の重要性(環境、文化、生態系)を再認識して保全活動を始めている現状報告」等である。
先生のお話に懐かしさを感じて少し反省しました。その理由は、自然環境の多い新潟県中越地区で生活している自分でさえ近代化の波に溶け込んで本来必要な自然との共存の必要性を忘れ始めていたから『懐かしさ』を感じたのだと・・・。
講演中になんとなく自分の幼少時をリンクさせ、回想してみました。
文章が長くなりますので夏のお話だけ紹介したいと思います。
私の幼少時(小学校時代)はどんな生活を送ってきたか?
~山編~
山の中に行って駆け回り、『基地』をつくり近くに形のよい木の棒があると『刀』に見立て人気アニメ(ムサシの剣)の主役になりきり棒を振り回していました。沢に入り『沢蟹、イモリ』を自宅に持ち帰り毎日観察していました。
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~川編~
夏は夏休みの大半を川(遊ぶ場所がない為)で過ごしました。
家から海水パンツをはいて川に向う時には台本を読むように親に「お菓子買いたいからお金頂戴よ!」と言います。たまには本当にもらえるので一応は言ってい
ました。しかし大抵は『家で採れた野菜に塩と味噌』を私に無言で渡してその場から離れます。何か見えない圧力があるのを子供ながらに感じとり無言で家を後
にします。
長いものに巻かれた心境で仲間と約束している集合場所に到着し、仲間の自転車のかごを確認すると同じような野菜が・・・
カエルの気持ちになりつつも早く水を浴びたい一身で自転車をこぎます。
川に到着すると『ヤス』を用意してカジカ、鮎、岩魚、川マス、時にはうなぎを取り、その魚のエラを笹の枝に通して勲章のようにぶら下げます。(自宅で飼育する場合は即席のいけすをつくり、夕方回収する)
お腹が空きはじめると木を集めて火を起し、捕まえた魚を枝に刺して塩焼きにして食べたり、家から持ち寄った野菜に味噌や塩を付けガリガリとかじりながら集
魚情報の交換などをして後半戦に備えていました。当時、観光で塩沢・湯沢に遊びに来ていた都会の子供たちはジュース・スナック菓子を美味しそうに食べてい
るのをとても羨ましく感じていたことを思い出します。
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―百尺竿頭新潟の今後の取り組み―
生活環境にほんの少しのゆとりができると足を止め、振り返ります。
田んぼに関して、第三者が過剰に昔の環境維持を求めるのは土地を所有する生産者に負荷(過疎化や後継者に悩みを持つ高齢農家)をかけることであり、第三者の長期に渡るスパンの確約が出来ないままに保存育成団体が行動(推進)を起こす事に私は疑問を感じます。
私も若輩ながら一生産者であり、何年も継続して続けていく難しさを知っているつもりです。
今後は田んぼに携わっている若手生産者同士で協力し、数年・数十年先の事を見据えて進んで行きたいと思います。
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―あかつきとしての今後の取組み―
人の手で何年、何十年も掛けて作ってきた棚田は、今回の震災により壊滅的なダメージを受けた箇所が多数あります。
その惨状を目の当たりにしたとき
「復興をあきらめて、平坦な土地に田んぼを作り
農機を入れて楽に農作業をしたい!」
という方々もおられると思いますし
「先祖から預かった大切な土地。
たとえ不自由でもなんでも、この地で農業をしていきたい」
という方々も当然おられると思います。
仮に、ボランティアの力で棚田が復興し、その地に留まる事が出来たとしても、我々はいずれは居なくなり、農家の方は、一生その地において、農作業を続けていく事になります。
僕らが復興のお手伝いをする事に関して、どれが本当にいいことなのか
常に考えていかなければならないと思っています。
そして微力ながらお手伝い出来る事があれば、僕達はスコップと鍬を手に取り、中越に通う事と思います。
ただ、僕らは本物の素人・・です。そんな中で地元の若者達で構成された支援団体「百尺竿頭」は、農作業、山仕事、雪ほりもごく当たり前にこなす、僕らから見れば「スペシャリスト」です。
中山間地、棚田の復興活動は、百尺竿頭と連携し、地主さんも含め皆さんに
ノウハウを教えていただきながら、実際の復興と、「忘れていない」気持ちを届けて
行きたいと思っています。
総合支援団体 百尺竿頭新潟 ※リンク
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↑2004年12月28日、小千谷市にて
あかつきメンバーで収穫のお手伝いの様子
こばやし(AVN東京)


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